産後の骨盤矯正
産後の骨盤は不安定なためゆがみやすく、さまざまな不調が現れるほか体型にも影響してきます。
ここでは、産後の骨盤のゆがみの原因や症状、施術方法を説明していきます。
産後、どうして骨盤がゆがむのか?
産後に骨盤がゆがみのは妊娠・出産によってズレてしまった骨盤の位置が元に戻らず、また子育てなどにより腰にさらなる負担がかかった時に起こります。
なぜ妊娠・出産によって骨盤の位置がズレてしまうのか?
それは妊娠・出産により分泌されるホルモン「リラキシン」の作用によります。リラキシンは関節を支える靭帯を緩める作用があり、赤ちゃんが通る狭い産道を通りやすくしてくれます。
出産後、数ヶ月でリラキシンの作用は収まり緩んだ関節や靭帯が元に戻ろうとします。しかし、出産した直後から始まる育児や家事の負担。特に、無理な体勢での授乳や座って何時間もの抱っこなどが続くため、骨盤はゆがんでしまうのです。
骨盤がゆがむとでる症状は?
出産後にまず感じるのは、骨盤周囲の筋力低下でしょう。妊娠期間の約10ヶ月をかけて少しずつ変化した骨盤や身体は産後急に戻ることは難しく、筋力が弱くなったり損傷を受けることで体調不良が起きやすくなります。そのため筋肉疲労や血行不良により、肩こり・腰痛や下半身のむくみ・冷え性、ぽっこりお腹や腱鞘炎などの症状がでやすくなります。
産後の骨盤矯正は必要ですか?
産後の骨盤矯正は必ずしも全員に必要ではありません。
それは妊娠期間中に分泌されるホルモンが出産後に伴い減少し、上記した「リラキシン」も半年程度で徐々に減少します。それにより靭帯を緩ませ骨盤を開くホルモンが出なくなることで、骨盤周囲の靭帯は妊娠前の状態に戻ろうとします。この産後の骨盤を自然に元に戻る性質を利用し、早い段階から骨盤支持ベルトやインナー・サラシなどをつけて補助することで、ほとんどの骨盤は元に戻ります。
それでも産後の慣れない生活習慣、授乳の姿勢や赤ちゃんの抱っこが続くと、骨盤を中心に前後左右に不均衡な力が日常的にかります。
それにより骨盤がゆがみ、腰痛をはじめとする様々な症状に悩まされる場合があるのです。
産後骨盤矯正のすすめ
出産後、骨盤ベルトやサラシなどで補助しても腰痛をはじめ身体の調子が戻らない方は、産後骨盤矯正を行いましょう。
産後骨盤矯正とは、出産の際に開いてゆがんでしまった骨盤を正しい位置に戻すだけでなく、関連する関節や筋肉を整えることにより腰・骨盤以外の症状(肩こり・むくみ・腱鞘炎など)も改善できます。
毎日の生活の中でかかる負担。それによって起こるゆがみの矯正をするのが産後骨盤矯正なのです。
(産後骨盤矯正を受ける場合は産婦人科に相談の上、産後約1〜2ヶ月以降から始めるのが良いでしょう。)
産後骨盤矯正で得られるメリット
骨盤が正しい位置に戻ることで、全身の血流やリンパの流れの改善が期待できます。血流の促進によって老廃物が効果的に流れ、痛みや疲労の改善を促します。また骨盤が正常な位置に戻ることで内臓機能の正常化が期待できます。これにより自律神経に作用し、精神面での安定や美容効果にも繋がると考えられます。
期待できる効果は…
- 辛い肩こり腰痛の改善。
- 冷えやむくみ、便秘の改善。
- 姿勢が良くなる。
- 骨盤周りの血流循環の改善により、基礎代謝が上がり痩せやすい身体になる。
産後骨盤矯正のアプローチ方法
産後はホルモンバランスの変化が起こりさまざまな不調に悩まされます。症状には個人差があるため、問診や身体の状態を確認してから症状に合わせた施術を提案しています。
施術メニューとして…
筋肉に対しては、マッサージ・筋膜リリース(筋膜はがし)・経穴(ツボ)による刺激で筋緊張の緩和、血液循環の改善を促します。
関節のゆがみに対しては、牽引療法やカイロプラクティックによる骨盤・骨格矯正により関節の位置や動きを正常化させていきます。
自律神経やホルモンバランスの乱れによる、頭痛や不眠・腱鞘炎やむくみなどはスパイラルバランス療法・CBDオイルマッサージや整体によって症状の改善を促します。
産後の骨盤矯正の施術方法
経穴(ツボ)へのアプローチ
各症状に対して東洋医学的なポイントに刺激を入れるだけで気血の巡りを促進し症状の改善を目指す施術です。
筋膜リリース(筋膜はがし)
特殊なブレードを使い癒着している筋膜を剥がして行く施術です。癒着した筋膜を剥がすことで、動きの改善やリンパ・血流の流れを良くし老廃物を促します。
牽引療法
各関節を徒手により持続牽引し、筋肉を緩め関節を正しい位置に戻します。強い刺激ではなく、心地よい程度なので痛みも感じません。
骨格矯正
カイロプラクティックの手技を使い、関節を正しい位置に改善して行く施術です。骨格のみならずリンパや神経、ホルモンバランスの改善を目指すことで身体の痛みの解消が期待できます。
スパイラルバランス療法
数種類の形や大きさの違うテープを身体の反応点に貼り、バランスを整えて行く施術です。皮膚の感覚器から身体のバランスを調整する神経に働きかけ、自然治癒力を高めたり、筋力アップ柔軟性アップの期待が持てます。
CBD整体
CBD(カンナビジオール)の作用で、患部から全身の鎮痛作用、抗炎症作用、心身のリラックス作用、不眠の緩和、慢性痛の緩和が期待できます。CBDオイルをマッサージや通電療法によって筋肉や血液中に浸透させて症状を緩和させる施術です。(日本のCBDにおける法令「茎抽出」「ヘンプ種」「THCフリー」を順守しています)
温熱療法
気持ちの良い暖かさで頑固な関節痛にはもちろん、便秘・冷え性・自律神経系の乱れなどを整える効果も期待できます。